期待の高まる米国を中心に投資するファンド
日興アセットマネジメント株式会社の「日興グラビティ・アメリカズ・ファンド 愛称・ビバ・アメリカズ」が、2012年12月27日に設定額を2000億8076万円とし、運用を開始した。
日興グラビティ・アメリカズ・ファンドはグラビティ(引力)効果を念頭に、米国を中心とした南北アメリカ大陸の国々を主な投資対象とするファンド。上場株式やADR(米国預託証書)などに投資し、原則として為替ヘッジは行わない。
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新エネルギー革命で経済活性化なるか
日興アセットマネジメントが11月に発表した販売用資料では、「米国経済の隆盛と株価上昇への期待」と題して、米国におけるシェールガス採掘技術の革新などに代表される新エネルギー革命の兆しは、米国経済が勢いづく大きなきっかけとなると期待している。
新エネルギー革命によって米国では、エネルギー価格の低下と自給率の向上が起きつつあるという。このことは製造業の幅広い分野で競争力の向上につながるとし、米国ではダウ・ケミカルやフォード・モーターなど大手製造業を中心として新たな生産拠点を国内に設ける動きが見られるという。
過去米国ではGDP成長率が3%程度を上回り続ける局面では株価が力強く上昇する傾向が見られ、新エネルギー革命をきっかけとして、米国の中長期的な成長率は高まれば、株価上昇の角度の高まりも期待できるという。
グラビティ効果への期待
資料では米国経済の隆盛とグラビティ効果について、
国際経済学には、「2国間の貿易量は、経済規模が大きく、距離が近いほど大きくなる」という考え方があります。「グラビティ理論」とも呼ばれるこの考え方に基づくと、米国経済の隆盛は、同国との距離が近く、経済面でのつながりが強いカナダ、メキシコなどとの貿易量拡大を通じて、南北アメリカ大陸全体にプラスの影響をもたらす大きな要因になると考えられます。
としている。
日興グラビティ・アメリカズ・ファンド
http://www.smbcnikko.co.jp/inv/item/inv/inv_124/index.html