株式投信で8か月ぶり純資金流出
投資信託協会が13日、11月の投資信託概況を発表した。それによれば、公社債投信なども含む総合計で、11月の設定額は4兆7836億円、解約額は4兆6601億円、償還額が242億円で、差引き993億円の純資金増となっている。純資産総額は前月末と比較し、1兆2749億円の増加で、月末時点で60兆8975億円となったという。なお、このうち運用等での増加額は1兆1756億円となっている。
今期の単位型を含む株式投信は、設定額が2兆548億円、解約額が2兆1002億円となり、解約率が4.3%で、償還額が242億円であった。結果、株式投信では696億円の純資金流出となり、8か月ぶりの減少を記録するものとなった。単位型と追加型では、単位型で895億円の増加、追加型で1591億円の減少となっている。
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運用ではプラス、純資産額は増加
一方、運用などでは前月末に比べて1兆1755億円の増加が記録され、3カ月連続のプラスとなっている。月末時点の純資産総額は50兆353億円で、7か月ぶりの50兆円台回復となった。
11月中の株式運用は、国内株式について対市場で958億円の売り越し、外国株式は654億円の売り越しとなっている。株式投信の組入れ株式は、前月末比で4054億円増加し、月末時点で11兆9027億円(うち外国株式は3兆6413億円)になり、純資産総額に対する比率は23.8%となった。
組入れ公社債では前月末比で1254億円の増加となり、月末時点で15兆4444億円(うち外国債券12兆7618億円)となっている。純資産総額に対する比率は30.9%となった。
投資信託協会 統計データ
http://www.toushin.or.jp/statistics/statistics/data/