モーニングスター社によるランキング発表
投資信託など総合金融関連情報を取り扱うモーニングスター社が、2012年10月末を基準とした、10月1ヶ月間のトータルリターンをランキングした結果を発表した。ランキング対象は純資産10億円以上のファンドで、DC、SMA専用、ETFおよびブル・ベア型は除くものとなっている。
それによると、トップとなったのは野村アセットマネジメントの「(オーロラII)トルコ投資ファンド」で9.58%の上昇を記録している。つづく2位には、損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの「ライジング。トルコ株式ファンド」が9.00%の上昇でランクインした。
3位は、JPモルガン・アセット・マネジメントの「JF チャイナ・ファンド」で8.47%の上昇、僅差の4位には、同じくJPモルガンの「JF チャイナ・アクティブ・オープン」が入っており、8.47%の上昇となっている。5位も中国株式ファンド系で、三井住友トラスト・アセット・マネジメントの「チャイナ・リサーチ・オープン」が8.27%の上昇をみせている。
(1位ファンドの交付目論見書より参考画像)
トルコ、中国の株式ファンドが高パフォーマンス結果に
トップ2ファンドがトルコ株式ファンド、ベスト5までの3ファンドが中国株式ファンドと、この2種のパフォーマンスの良さが目立つ結果となった。
10月は、米国の株式市場が大統領選前の手控えムードや、米大手企業の収益予想の下方修正が相次いだことなどから、対前月末比で下落した。他の先進国・新興国の株式市場の動きはまちまちとなり、そのなかでトルコ株式市場は、国債の格付け引上げ期待や上限金利の引下げ実施などを背景に、相対的に高い上昇率を記録、トルコ株式ファンドの高パフォーマンスにつながったものとみられている。
また、中国では上海株式市場が対前月末比で下落したものの、香港市場が当局の香港ドル売り・米ドル買い介入を行ったことで、資金流入を見込んだ株高期待で大きく上昇、結果、香港市場の上場銘柄の組み入れ比率が高い中国株式ファンドが上位につけることとなったようだ。
トップのトータルリターンを記録した「(オーロラII)トルコ投資ファンド」は、先月10月11日にモーニングスター社が発表した9月末基準の年初来トータルリターンランキングでも39.13%の上昇で1位に輝いており、注目のファンドとなっている。
同ファンドは、投資対象国別に各国企業の株式などを投資対象とする2ファンドとマネープールで構成される「オーロラII」シリーズのファンドの1つで、トルコ企業の株式・DR(預託証書含む)を主要投資対象としている。
モーニングスター 10月月間トータルリターンランク
http://www.morningstar.co.jp/msnews/野村アセットマネジメント オーロラII トルコ投資ファンド
http://www.nomura-am.co.jp/fund/